『心理学』第5版補訂版 第5章
人の感覚は五感ではない(視, 聴, 嗅, 味, 触)
八感に分けられる
視覚
聴覚
嗅覚
味覚
皮膚感覚
触覚(圧覚)
温覚
冷覚
痛覚
自己受容感覚(運動感覚, 位置感覚)
平衡感覚
内臓感覚
運動感覚と深部痛覚を深部感覚という
深部感覚と皮膚感覚を合わせて体性感覚ということもある
味覚と嗅覚を化学感覚と呼ぶ
詳しくはp103の表を見る
脳にはかなり柔軟性があり, 幼児期段階での損傷なら別の感覚器官の経路を代用したりして感覚を補って形成することが出来る.
接近感覚と遠隔感覚
情報源が受容体から離れているか否か.
接近感覚
触覚, 味覚
嗅覚は実質的に接近感覚といえるだろう
遠隔感覚
視覚, 聴覚
刺激閾
感覚を生じるのに必要な最小の刺激の強度
50%の確率で感覚が生じれば良い
弁別閾
感覚を区別するために必要な最小の刺激差
50%の確率で区別できれば良い
主観的等価値(PSE)
観察者が主観的に等しいと認めた点を測定して物理量で表したもの
p108を見たほうが早い.
4つの尺度, スティーヴンスによる
名義尺度
数値の大きさにも順序にも意味がなくカテゴリーに区別しているだけ
順序尺度
順序に基づいて数値を割り振る. (例:Amazonのレビュー)
間隔尺度
数値を感覚の差で表すが, 数値の比は考慮しない. (例:40℃は20℃はより2倍熱いわけではない)
比尺度
比を考慮する. (例:2mは1mの2倍長い)
盲点
視神経乳頭の部分には視細胞(桿体, 錐体)が存在しないため, この場所に生じる像は全く感知できない. これを盲点と呼ぶ.
錐体系は感度が低い代わりに暗順応の時間が約7分と短い. 桿体系は感度が高い代わりに暗順応の時間が約40分と長い.
詳しくはp113 表5-2
序盤は錐体によって, 後半は桿体によって暗所での閾値が変わり, これを示したものを暗順応曲線と呼ぶ